Second Light
『思い返せば、全然恋人らしくねぇじゃねぇか!』
昨日、潤がどうしてもと言うから、珍しく手を繋いで、夜道を2人で歩いていた。
当然、その (潤曰く) プチデートでは、私も潤も変装は外している。
変装をしていたら、私たちの関係がばれてしまうから。
普通は逆な気もするけど。
そんな私の家までの帰り道。
潤は唐突に言い出したのだ。
『思えば、ここまでの334ページ。
イチャつくシーンなんて何割くらいだったんだ?』
334ページ?
一体、何の話だ。
その時、いまいち理解出来なかった私は、とりあえず黙って聞くことにした。