Second Light



見上げれば、獣の目のように、熱く輝く潤の瞳。



………彼と一つになりたい。




「胡桃。」



もう一度、優しく名前を呼んでくれる潤。


きっと、潤も私と同じことを望んでいる。




「俺に、胡桃の全部をくれねぇか?」



緊張を感じさせる、潤の低い言葉。



大丈夫だよ。


私は逃げないよ。



そばにいる。ここにいる。



だから、そんなに怯えないで。




「潤、全部あげる。私の心も体も……持って行って。」



あなたが望むなら、あなたのものにしてくれればいいんだ。



無理矢理、私の心を奪ったんだから、体も奪ってよ。



< 345 / 577 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop