Second Light
でも、経験がそこそこあるくせして、俺は全然気を使ってやれなかった。
もうちょっと、優しくできたんじゃねぇの俺?
こういうのは、痛みの全部が女にいくから、大切にしてやりたかったが……
いざとなったら、そんなこと頭に残らねぇ。
本能のままに動いてしまうっつうか……
ごめんな、胡桃。
「そういや、胡桃………」
今、思い返してみると、少し違和感があった。
慌てて、俺と胡桃の上にかけている布団をどかし、少し下の方を見る。
「………血…出てねぇな……」
思い出してみても、そうだ。
なんつうか………まあ、あれだ。
あんまり、進みづらくなかった。