Second Light
幸せの日
《胡桃side》
“幸せ”
こんな感情を自分が感じる日がくるなんて、思わなかった。
だって、自分は不幸な人間だと、諦めていた。
だからこそ、いつ死んでも良かった。
命をかけて、この世界を生きてこれた。
でも、何よりも守りたい大切な存在ができた。
「胡桃、愛してる。」
「知ってる!」
「めっちゃ可愛い…」
すごい甘々になってる……
「潤、ちょっと近い……」
「恋人だし当たり前だろ?」
ぎゅーっとソファーの上で抱きしめられている私。
ソファーに座る潤の上に私が跨って (またがって) いるんだけど……
ずっと見つめられるから、恥ずかしい。