Second Light
「俺が教えてやろーか?」
?!
突然の新たな声に、俺と慎は、辺りを見渡した。
「………りゅう……」
胡桃だけは、驚いた様子で、その名前を呼んだ。
「よぉ、ケイ。いつの間にそんな人間らしくなったんだ?」
からかいの中に、何か別の感情を含んだ声。
「………別に。」
「そおか。」
そいつは、姿を現した。
いつからそこにいたか、わからねぇ。
でも、俺たちの後ろに気配を感じる。
「ケイ、お前は何を企んでる?」
振り返れば、射抜くような視線と、笑もしないその表情。
これが本物だと、俺は鳥肌がたつ。