Second Light
“私の” ?
それこそ意味がわからねぇ。
「俺は、海斗の兄貴なんだ。
だから胡桃の味方だ。」
海斗?
その名前って確か……“あの日” の被害者だよな?
「それって大宮海斗のことだよな?
胡桃と大宮海斗になんか、関係があるのか?」
「胡桃、お前、言ってなかったのか?!」
今度はなんだよ?
龍騎が声を荒げて、胡桃を見る。
「胡桃、お前はあの日のことを、こいつに話すべきだって、わかってんだろ?!」
あの日のこと?
“あの日” は胡桃が狙われた日。
確かに、結局、胡桃からは聞いてねぇな。
「胡桃。」
俺が優しく呼ぶと、ビクっと胡桃は体を揺らした。
俺に言いたくねぇことがあるのか?