Second Light
当時の私は、今よりも酷くて。
自分が大嫌いで、自分が憎くて、………だから、笑う必要がなくて。
笑い方を忘れてしまったんだ。
でも、彼は、私の分は自分が笑うと、言ってくれた。
この人なら信じられると、思ったんだ。
だから海斗を信じた。
私の過去を話して、海斗の将来の夢も聞いた。
「俺の夢は、宇宙飛行士になることなんだよな。」
「宇宙飛行士?なんで?」
「これから、宇宙は人間の最先端技術と知識で解明されてくだろ?
俺は、その場所にいたいんだ。
まだ誰も知らない世界を、初めて知れる人間になりてぇんだ。」