Second Light
私を背負って走ってくれた海斗。
私の事情を知っていたから、自分の家に連れて帰ってくれた。
突然の来客者なのに、海斗の親は受け入れてくれた。
海斗の両親と海斗に看病してもらい、腕も出来る範囲の治療をしてくれた。
そして……
「無理すんなよ。女だろ?!」
「こんな汚れ仕事をして……女なんて………もう私はまともな人間ですらないよ。
女でも男でもない。」
「お前はまだそんなこと言ってんのか?
頼むから、自分を大切にしてくれよ!」
「なんで、そんなに海斗が必死なのよ……」
私よりも、海斗の方が私を大切にしてくれた。
学校で何を言われても、自分の立場を犠牲に私を守ってくれた。