Second Light
「どうして、こんな時に出てくるのよ……」
頭の中に、最愛の人の笑顔が見えた。
『胡桃が笑えないんだったら、俺がその分笑ってやる』
『頼むから、自分を大切にしてくれよ!』
『俺はお前がすっげえ好きで、誰よりも大切』
私は、自分を撃てなかった。
彼が私を求めてくれたから……彼に好きだと言われたから……
彼が好きな私を、私は撃てなかった。
「…………逃げなきゃ……。」
落とした拳銃を拾って、私はフードを被り直し、その場から走りだした。
ダンッダンッ!!
キューンッ
多くの弾丸と、様々なグレネードを交わして、私は走った。