Second Light
そして………
「ミイーーーーーーーッ!!」
彼に会った。
「海斗?!どうして……!」
「そんなこと後だ。いいから、逃げるぞ!こっちだ。」
突然現れた海斗は、何もかも知ったように走り出す。
私は、海斗に必死についていった。
「ミイ………この先に、いけば、俺と兄貴しか知らない道がある。
そこからホテル街に向かえば、人も多いから目立つ行為もできない。」
海斗は私を時々見ながら、言った。
その頃は海斗のお兄さんに会ったことは無かったけれど、闇組織の幹部と聞いていた。
そして、その入口まであと少しだと聞いたとき、
私の足に激痛が響いた。
「あっ?!」
「胡桃!!」
海斗に支えられて、転ばなかったが、足の痛みは消えていない。
「走り過ぎたんじゃないか?
足場の悪い所とか、平気で逃げただろ?」