Second Light
言われてみれば、今までも任務で色々な所を走ってきた。
それに、今日は逃げるために、ここ数時間コンテナーの上や大型機械の上も走った。
「膝に負担がかかったんだろう。
多分、走れなくはないはずだ。もう少し頑張れ。」
海斗に言われ、立ち上がる。
再び走り出そうと、動こうとしない足を無理矢理前に出した時だった。
バキューンッ
「ミイ!!」
銃声と同時に、彼の声。
顔をあげた私の目に映ったのは、苦痛に歪める彼の顔と、赤い血。
「………え……」
海斗を目で追って、私が下を向けば、足を撃たれた海斗が横たわっていた。
ダーンッ
反射的に撃ち返せば、目の前にいた海斗を撃ったであろう男は倒れる。
その時、気付く。
「海斗………私を守った?」