Second Light
海斗を背負った私は、再び走りだした。
海斗の重さがあり、速度が落ちるとはいえ、確かに海斗は狙えないらしい。
銃声が、さっきよりも少ない。
たまに聞こえてくる銃声も、近くに当たるが私に当たらない。
バンッ
「くっ?!」
「海斗、何してるの!動かないで。
落ちちゃう。」
「ああ………」
下手に避けようとせず、海斗の言うまま走った。
「あそこの門に………は、入れ………」
「うん。」
海斗の言う、夜の闇に紛れた門に入る。
この門……言われなきゃ気付けない。
『どこに行った?!』
『消えたぞ!』
追っ手は私たちを見失ったらしい。