Second Light
「海斗、振り払えた……」
「…………っ……」
「海斗?」
返事のない海斗に、不審を感じた私は、海斗をゆっくり下ろして、後ろを振り返った。
「か……いと?」
「ば、か。………見んな………」
そこに見えたのは、全身血だらけの海斗。
生きてるのが不思議なくらいの出血。
なにこれ。
一体………?
「おい、海斗……着いた………?!」
「あ……海斗……ぁ……いやぁぁ!んぐっ」
「馬鹿野郎!見つかったら海斗の努力が水の泡だろぉが!」
そこに現れたのが、りゅうだった。