Second Light



「いいか、無駄な質問は省く。
俺は、海斗の兄。だからてめぇの味方。」



海斗の惨事に叫びそうな私の口を手で押さえたまま、りゅうは言った。




「ケイ……いや胡桃。ここまでどぉやって来た?」



「海斗を……背中に背負った……」



「つうことは、狙われやすい背後からの銃撃を、こいつは全部守ったのか。」




なにそれ。


どういうこと……?



「つまりは、お前に向けて撃った弾は、全部こいつに当たった。」



「外れた……んじゃ……」



「闇の人間は拳銃のプロだぞ?
走り回っている敵ならともかく、男を背負った女の背後を狙って外すはずがねぇだろ。」




ていうことは……



背負われた海斗の隙間を狙って撃たれた弾に、海斗はわざわざ当たりにいってた?



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