Second Light
「病院に海斗を預けたら、胡桃はそのままホテル街に向かえ。
場所はわかるな?」
「うん。」
私が頷くと、りゅうも満足そうに頷く。
そうだ………私が頑張れば、まだ海斗が助かるかもしれない。
「いいか、今は無理だ。
この辺に、まだ多く残ってるだろ。」
「15分後………。」
「俺は電話するから、……そうだな、12分くれぇ戻らねぇ。」
そう言うと、私のための武器を残して、りゅうは奥へと消えた。
きっと、私と海斗の時間を作ってくれたんだね?
ありがとう、りゅう。
「ミイ。」
「海斗……?」
海斗は、力の入らない手で、私の手を握る。