Second Light
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「ーーー行くぞ。」
「うん。」
「おぉ。」
りゅうの声に私は再び、海斗を背負って立ち上がる。
男を一人背負って走るなんて……私じゃなきゃできてないんだよ?
声に出さず、そんなことを海斗に話しかける。
『知ってるし。』
きっと、声に出してたら、そう返ってきたんだろうね。
「俺が先に行くからな。
胡桃、俺が行った30秒後に走り出せ。」
「了解。」
私は、必ず………海斗を救ってみせる。
「後で、ホテル街の◯◯△っていう店で落ち合うぞ。」
そう言うと、りゅうは拳銃を構えて飛び出して行った。