Second Light
怖い。
だって、海斗の声が………全然届かない。
こんなに近くにいるのに、微かにしか聞こえない。
「頑張れ……海斗。」
見えてきた。
暗闇でもわかる、白い建物。
ーーーー病院だ。
ダンダンダンッ
「すいません!!」
「はい?」
扉を叩けば、丁度巡回に来ていた看護師の人が出てくる。
「お願いします」
後ろに背負った海斗を、看護師の人に見せる。
「え?!………あ、山崎さーーん!手伝って!」
中に入れられ、看護師さんたちが用意してくれた、担架の上に下ろした彼。
既に意識が無いようだ。