Second Light



私は、一瞬の間で彼を見つめると、再び走り出す。



私がここに暫く居れば、きっとバレてしまう。




私のせいで治療の邪魔をしないためにも、一刻も早くここから遠ざからなければ……




出来るだけ遠くに……




『病院に海斗を預けたら、胡桃はそのままホテル街に向かえ。』




ホテル街。



『後で、ホテル街の◯◯△って店で落ち合うぞ。』




体は血だらけだ。



りゅうにも海斗にも気付かれてないが、二人に会う前に私は、何度か撃たれている。



幸い、かすり傷程度。



看護師が何かを言っているが、私は振り返りはしなかった。




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