Second Light
「ーーそれでも走らなきゃいけない」
愛する、たった一人の私の光のために。
『胡桃』
彼の笑顔のために。
命をかけてくれた彼のために、私も命をかけるんだ。
そのまま、走り、私はホテル街に着いた。
夜で賑わうそこは、多くの人で溢れていた。
「◯◯△………」
店の名前を見ながら、私は歩く。
動いていないと倒れてしまう。
血だらけな私を、誰も気には止めない。
ここでは、ヤクザ程度のことは日常茶飯事だ。
流石に暗殺系には出会ったことはないだろうけれど。
「ーーーあった。」
私は一つの店の前に立ち止まると、すぐにそこへ入った。
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