Second Light

愛した証


《潤side》



「結局、その後彼はすぐに亡くなったらしいの。
これが、私の “あの日” の全て。」



俺の目の前でそう語る胡桃の目は……



まさに闇一色だった。




一筋の光さえも映さない、その瞳は……きっと、この世の絶望を本当に感じた者だけにしか……




「私は、海斗が死んだと聞かされた後、何度も死のうとした。
あの日、海斗を死なせたのは、どう正当化しても、私のせい。」



「でも、俺が全部止めた。」




屋上の入口に視線を向ければ、そこには、龍騎さんと慎の姿。




「さっきまで、俺たちは屋上の扉の前にいたけど、話だけは聞いていた。」



龍騎さんは俺たちに近づく。




「胡桃が死のうとした全部を俺が止めた。
こいつが生きていることは、海斗がこいつを愛した証だからな。」




愛した証……




それを今度は、俺が愛する。




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