Second Light
相手の計画は、前回と同じだ。
本人、つまり私が不信感を持たない程度に誘導させ、目的地まで連れていくだろう。
となると、進むべきはいつも通りの道。
私は、いつもと変わりなく、家への道を急ぐ。
周囲に注意深く神経を巡らすと、何人かの人の気配だ。
「おらぁっ!」
「ひっ?!」
突然、私の進行方向に不良集団と、カツアゲされているサラリーマンが目にはいる。
なるほど。
確かに、面倒な私はこういうのは避けて通る。
前回ほど確実ではないが、私はいつもと違う道を行くように誘導できる。