Second Light
「………。」
私は、自分に喧嘩を売ってきた奴は、多分追うだろう。
ということは、グレネードがあったら、置いてある方に向かう。
私は、普通とは違う道を選ぶ。
煙の発煙源の方に向かった。
『お前のいる位置から煙が出てるが、これも誘導の内か?』
再びりゅうの声が耳元で聞こえる。
私たち、全員の位置を把握できるのは、スナイパーとして、どこか高層ビルの屋上にいる、りゅうだけだ。
「問題ない。」
できるだけ最小限の声で応答すると、今度は走り始める。
もちろん、グレネードの持ち主を追いかけるフリのためだ。