Second Light
だが、路地の薄暗い中を見つめると、どうやら前に誰か走っているようだ。
なるほど、私の動きを読んで、この男を追跡させることが誘導か。
私はそのまま、前の敵を追いかける。
「………面倒くさい」
拳銃を取り出して、相手に向かって撃つ。
ダンッ ダンッ
だが、走りながらだと上手く当たらない。
もともと私だって、特別に拳銃が得意なわけではない。
それに、当たったら当たったで、困る。
『ケイ、その先は、CDが管理する、もう使えない工場地帯だ。』
「了解」
今度の舞台が、そこというわけだ。
私たちの予想通りだな。
あの依頼の場所指定から見て、そこが一番適当だからね。
『各自、所定の位置につけ』