Second Light
「待って。SSの 飴島 金 といえば、あの松永組を利用していた人体実験の協力者。」
私の記憶が正しければ、ナラから買った資料に書いてあった。
『下手に敵に回すわけにはいかねぇか』
私は、りゅうに賛成だ。
これだけの大きな組織の多重スパイを、見事にやってのける飴島 金。
味方につけるのが賢明だ。
『異論のあるやつはいるか?』
りゅうの言葉に、誰も……あのライオンでさえも反論はしなかった。
『ライオンとトラは、あの3人に接触。
Jはケイと合流。あいは現状待機。』
『『『了解』』』
今回、実際の戦場に出ているのは、私たちCD幹部だけ。
慎は、りゅうが用意したとあるマンションの1室で、ハッキングや無線の本体の見張り、ハッキングした資料やカメラのモニタリングなどをしている。