Second Light
『ライオン、てめぇ!』
『うるせえよ、トラ。結果良いんだから、いいだろ?』
2人の喧嘩する声が聞こえる。
こんなことを毎日やっているのか……。
初めてトラを尊敬したかもしれない。
ライオンは、思った以上に酷い。
『P-s の奴らはいるか?』
『いや、あっちはあっちで勝手に助太刀するらしい。
とりあえず、俺たちの半径50Mにはいない。』
あの3人組、見た目はともかく、相当出来るとみた。
大方、個々の力もかなりのものだろう。
『放っといて問題ないな。』
りゅうがそう判断を下した途端、私の後ろから声がかかった。
「胡桃。」
振り返れば、愛おしい彼の姿。