Second Light
「胡桃、移動するぞ。」
「うん。」
俺たちは、工場の入り組んだ角に身を隠した。
「ここで待機して様子を見るか。」
「了解。」
耳を澄ませば、爆発音や銃撃音が色んな所から聞こえてくる。
『こちら、キンだ』
突然入ってきた、キンの声。
なぜ、この無線に?
これは、龍騎さんが自分で作ったと言っていた。
そう簡単にハッキングはされねぇだろうし。
『あんまり訝るな。ただ単に、あいから借りただけだ。
こちら、計画の指揮者、確保。
おそらく、相手側は指揮者がいなくなって混乱するだろう』
『よくやった。』