Second Light
「胡桃、俺も参戦してくるけど、絶対にお前は参戦すんな。」
「うん。わかってる。」
実際、彼氏の贔屓 (ひいき) とかじゃないが、胡桃が出たら狙われる。
元々の作戦でも、胡桃は隠れることになっていた。
「じゃあ、行くぞ………!」
俺は立ち上がると、周囲を見回す。
そして、気付く。
静か過ぎねぇか?
遠くの方で戦闘の音は聞こえるが、俺の視野に誰もいねぇ。
唯一いるのが、俺と胡桃。
おかしくねぇか?
思えば、ここに来るまで……胡桃に対する攻撃の甘さ。
量も少なければ、敵も雑魚ばかり。