Second Light
「何かが変だ。」
神経を今まで以上に研ぎ澄ます。
五感をフルに使い、探る。
ーーーゾクッ
「J、ケイ。見つけたぞ。」
視線の先に現れたのは、圧倒的な存在感と殺気を出す、男。
龍騎さんと互角ーーーいや、それ以上。
勝てない。
本能が、戦うことを拒否していた。
「仕事放棄に加え、幹部揃って反乱か。
私も甘く見られたものだな。」
「ーーーーキングっ!!」
キングの手に媚びり付いている、赤黒い血。
誰かと交戦したのか?