Second Light
《胡桃side》
目の前に現れた、キング。
さすが、最強組織のトップと言うべきか。
この殺気だけで、人が本当に死んでしまいそうだ。
そこにいるだけで、恐怖が、体にまとわり付く。
実際、金縛りにあったように、頭は働いても、体が震えて止まらない。
立ち続けているだけで、かなりの気力が持っていかれている。
「お前らは、私から逃げようとしてたみてえだが、遅い。」
この人の拳銃姿を見たのは初めてかもしれない。
拳銃を持つだけで、ここまでオーラが変わるの?
頼もしい私たちのリーダーは、もう何処にもいない。
いるのは、絶対的な敗北を感じさせる、敵だけだ。