Second Light
「いいか。お前たちは逃げれない。
戦況は俺たちの方が悪いが、俺がこの場でケイを殺してしまえば、終わりだ。
だから、今から話すことをよく聞け。」
いつもと違う、その喋り。
キングは余計なことを話さない。
それなのに、今日はいつにも増して饒舌だと思う。
「俺がお前らに負けることはあり得ない。連絡手段も、当に手は打って、使えないだろう。」
慌てて無線を聞くが………
ここで声を出すわけにもいかないし、他の皆も言葉を発していないからわからない。
いや、もしかしたら、発していても、無線の効果が消えているのかもしれない。
しかし、万が一にもそうだとしたら、一体どうやって、りゅう自前の無線を遮断できるんだ?