Second Light
単純でバカな仲間に、呆れ返りながらも、私は部屋を出た。
「あ、もう帰るのか?」
リビングのような部屋で、トラはコーヒーを飲んでいた。
「うん。またすぐに戻ってくると思う。」
「そうしろよ。他の幹部が寂しがってたから。」
「うん。」
私は返事をしながら、幹部室から去ろうとする。
「あ、それと明後日は来なよ。
幹部の任命式だろうし。」
結局のところ、こいつも同じだ。
仲間が帰ってくることを信じていない。
ただ、前のやつを知らなかったのが嫌だった。
今は、次のやつを迎えようとしてるけどーーーどうせ、すぐに興味をなくす。