Second Light
Uターンをして、再び走った。
急いで戻ろう。
私は、この工業地帯を抜けるまで全力で走った。
「はっ………は、……はぁ…」
足元には “雨水” と書かれたマンホール。
このマンホールから地下に降りれば、雨水のみが流れている雨水菅になる。
下水管じゃないのが嬉しい限りだ。
私は起爆スイッチを押して、マンホールにすぐに入る。
すぐに聴こえる巨大な爆発音と、伝わる振動。
地下にいるせいか、その音が遠くに感じた。
私は振り返ることなく、雨水菅を歩いて、集合場所へと向かった。