Second Light
あの出血から見て、軽症じゃねぇはず。
「後で病院にでも行く。それよりも……」
胡桃は、俺たちの目の前で、銃口をむけられたまま動かない男二人を見る。
キングと首謀者だ。
「どこで尋問する?」
ケイは龍騎さんに尋ねた。
「ここから少し先に、森がある。
でかい森じゃねぇが、そこで充分だ。」
龍騎さんの声に、みんなは動き出す。
裏道を使えば、人も少ねぇし、近いらしい。
俺はキングに、トラが首謀者らしき男に銃口を向けたまま、再び歩き出す。
「ここら辺でいいだろう」
そう言う龍騎さんの声で立ち止まったのは、林よりも少し茂っている木々に囲まれた場所。