Second Light
「金が良かった。」
ジャキッ
俺は、スライドを動かす。
「落ち着け、J。」
キングとはいえ、俺はこいつの頭を今すぐにでも撃ち抜きたい。
こんな奴のせいで、胡桃は、この1年、癒えない傷に苦しめられたのか?!
「J、この世界はそんなもんだぜ。」
ライオンも怒りの声で俺に言う。
ふざけんなよ。
金で仲間を裏切るのか、てめぇは!!
ふつふつと湧き上がる怒り。
俺は唇を噛み締めた。
「でも、なぜ私たちに捕まったの?」
ケイは、キングに質問を投げかけた。