Second Light
「私は、なんのために生きてるの?
こんなの奴隷と変わらない。」
入りたくもない裏世界で、したくもない仕事をするために、キングに買われた胡桃。
お金の取引がないとはいえ、これじゃあ確かに、奴隷みたいなもんだ。
………いや、胡桃だけじゃねぇ。
俺たち皆が、きっとそうだ。
俺はサングラスを外した。
胡桃が泣かないのに、俺が泣きそうだ。
胡桃の痛みが、俺に伝わってくる。
全部抱え込まなくていい。
俺が一緒に背負ってやるから……泣けよ。
「泣け。」
俺が出来るだけ優しく声をかけた瞬間、胡桃の目から涙が溢れた。