Second Light



「大丈夫だ。
俺は胡桃から離れねぇ。」




力を入れれば、折れそうなくらい細い華奢な体を、優しく強く抱きしめる。



声を出さずに泣く胡桃の涙を、キスですくう。




誰よりも、胡桃が大切だから、俺は何度でも救ってやるんだ。



この小さい体で、必死に生きる胡桃を、俺が一緒に生きてやるんだ。






「胡桃、顔上げろ。」



俺のその声に、首を横に振る胡桃。




俺は、胡桃の顎を掴むと、強制的に上に向けた。




「泣き顔もそそる。」



意地悪く笑えば、やっと悲しみの色が消えた胡桃。




相変わらず、涙が止まらねぇが、こんな表情の胡桃も綺麗だと思った。




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