Second Light



ゆっくりと唇を離せば、胡桃は再び俺の胸に顔を埋めた。



もう止まった涙。



ゆっくりと胡桃の背中を撫でてやる。




悲しい時は、俺だけの前で泣けばいい。



辛くて苦しい時は、俺を頼ればいい。



寂しい時は、俺を求めればいい。



その代わり、嬉しい時は、最高の笑顔を見せて?



胡桃のどんな感情でも俺は受け止める。




俺にはわがまま言って、欲を出して欲しい。



全部受け止めて、全部愛してる。



そう心から思った。



一生一緒にいたいと、心から願った。





「胡桃。好きだ。愛してる。」



「潤、愛してる。」



俺の胸から顔をあげた胡桃は、照れて顔を真っ赤にして笑った。




ーーそれが、俺が胡桃を見た最後の瞬間だった。





ーーーッバァン!!!





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