Second Light
「とりあえず、救急車は呼んだ。
ケイ達はあいとキン、お前らに任せる!
悪ぃが全員俺の指示通りに動け!」
りゅうが叫んでいる。
「ケイ、しっかりして!!」
「大丈夫ですか?!」
大丈夫なわけないじゃん。
だって聴こえない。
さっきから耳に入ってこない。
潤の声が。
私の肩に頭を預けて、グッタリと力を抜く潤。
さっきまで私を抱きしめていた腕に、力が入ってない。
彼の頭から流れる、赤い液体。
「潤………うそ……冗談で、しょ?」
潤の呼吸の音が聞こえない。