Second Light
どれだけの確率かはわからないけど、本当に奇跡なんだろうなって思う。
それでも、あなたが目を覚まさないことは私にとって大きな絶望なんだ。
ガラス越しにしか見えない、ベッドに横たわる彼。
多くの機械に繋がれて、生きているのに。
どうして、こんなに遠くにいるの?
手を伸ばしても、触るのは透明な板。
潤………今日の約束、覚えてる?
『胡桃だけは、守ってやるからな。』
『うん………でも、潤も怪我はしないで。約束。』
『わかった。』
約束…………覚えてる?