Second Light
ガラガラ
ゆっくりと開けられた1人部屋の病室の扉。
そこには、噂をしたからか、慎がいた。
「もうすぐ、夏が終わるな……」
「うん……」
慎はベッドに近付き、潤を覗き込む。
「また、胡桃ちゃん泣かしてるな。」
「うん……」
いつだって、ここに来たら涙が止まらない。
毎日のように来てるから、毎日のように泣いている。
「潤……もう一つの約束………覚えてる?」
最近、思い出すことがある。
愛し合ったあの日に、潤から言われた言葉。
『高校卒業したらでいい……俺と結婚してくれねぇか…?』
私は、待ってるよ。