Second Light



「本当にいいのか?」



「いいの。私は、まだまだ子供だから、もっと強くならなきゃいけないんだと思うの。」




慎は深く息を吐くと、私に手を差し出した。



私も手を出して、慎の手と握手を交わす。




「ーーー潤には悪いけど……」



そう言うのが聞こえて……私は、腕を引っ張られた。




気が付けば、慎の腕の中。




「多分、今日で最後だから言わせて欲しい。」



「うん。」



「胡桃ちゃんと出会って、もう2年目で、君のそばで俺だけが支えるようになって半年以上。


俺は、君に恋をした。」




その言葉に、私は何も言えなかった。



でも、何も言わなくていいんだと思った。



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