Second Light
「胡桃ちゃん。
潤と俺に、初恋を教えてくれてありがとう。
胡桃ちゃんのことが、大好きです。」
「うん……私こそありがとう。」
きっと、この告白に返事はいらないんだと思う。
彼も、私が潤しか愛せないことを知っているから。
私から離れた慎は、私に向かって笑った。
「心から、いつでも君を想ってる。
会えなくても、ずっと応援してるから。」
慎の言葉に頷くと、慎は私に背を向けて、扉から出て行こうとする。
「ーーーー慎!」
振り返らずに、立ち止まった慎。
「これからも潤の親友でいてね。」
慎は何も言わなかった。
だけど、後ろを向いたまま、手を振ってくれた。
『任せとけ』
そう言うのが、聞こえた気がした。