Second Light
再び、潤に目を映した。
「潤。
あなたがいなくなってから、私たち皆の時間が止まった。
皆が悲しみの中で生きてきた。」
特に、あいや私にとっては、愛情を抱く相手だから、余計に心の中の時は動こうとしなかった。
「でも、きっと、今日で全員の心が動くと思うの。」
なんの記念日でもない今日。
でも、私が皆の時間を動かすために、今日を新しく記念日にしようと思う。
「一番最初に動いたのが、慎だったね。」
少し意外だった。
今、私に会いにくるということは……あそこには来ないということなんだと思う。
それでも、構わない。
心の中で凍りついた時間が、動き出したなら、ここが別れの場所でも構わない。