Second Light
Second Light ー2番目の光ー
《胡桃side》
腕時計を確認する。
もうすぐ、12時。
そろそろ、彼が来るだろう。
ガラッ
「胡桃。」
ほら、来た。
「うん。時間だよね。りゅう。」
私は、潤のベッドの隣に置いてあるパイプ椅子から立ち上がる。
そっと手を伸ばして、彼の頬に触れる。
彼は、温かい。
彼が生きている、証。
『高校卒業したらでいい……俺と結婚してくれねぇか…?』
私は今日まで、ずっとあなたを待ってたよ。
でも、ごめんね。
今日からは、待てないの。
だから、
「潤、待ってて。」