Second Light
だからこそ、いつまた会えるかなんて、わからない。
もしかしたら、私は二度と、日本の土を踏む日は来ないのかもしれない。
でもこれは、私がやらなくてはいけない道だと思った。
私のこの一歩が、皆の勇気に変わると、信じている。
「じゃあ、いってくるね。」
「胡桃!これ持って行きなさいっ♪」
あいから渡された、ネックレス。
チェーンに通っているのは、シンプルな指輪。
「あれ……これって……」
派手な装飾はされてはいない。
多分、値段で言ってしまえば、高価ではない。
けど、すごくその指輪が気に入った。
「それね、潤の机の中にあったの。
一つの箱に、2つのリングがあった。
きっと、ペアリングだと思う。」
あいは真剣な表情で、私を見据える。