Second Light





「相馬さん、私が見えますか?」



俺はゆっくり頷く。



あのあと駆けつけてきた医者が、すぐに様子を診てくれている。




「こちらの女性が、だれかわかりますか?」


「姉の、愛だ。」



速くは喋れねぇけど、ゆっくり声を発する。




「こちらの男性はわかりますか?」


「………先輩の、龍騎さん」


医者は、龍騎さんに確認を取る。



間があったのは、悩んだから。


龍騎さんとの関係をどういうか、悩んだから。



それだけだ。




「問題はなさそうですね。
おそらく、後遺症もリハビリをすればある程度残らないと思います。
死の直前まで彷徨ったのに、見事な回復力ですよ。」



< 499 / 577 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop