Second Light
医者はにこやかにそう言うと、愛と2人で話すために別室に移った。
その間に、看護師さんたちが、機材を片付けてくれた。
しばらくすると、病室には、俺と龍騎さんだけになった。
「あの……状況がよく飲み込めないんですけど、俺に何があったんですか?」
俺は、今だにわからない状況を龍騎さんに聞いた。
「お前は、あの作戦で首謀者の男……有吉 京 (ありよし きょう) にここを撃たれたんだ。」
龍騎さんは、頭を指して言う。
あの時、銃声が聴こえた後の記憶は全くない。
ただ、胡桃が近くにいることだけが、わかった。
胡桃……
「胡桃は?怪我は無かったですか?」