Second Light
「そいつは今は刑務所の中だ。
有吉も、俺の手で始末した。」
残るはキングか……。
「キングは?」
「キング……あの人は、拷問中に自分の舌を噛み切って自殺しやがった。
何もわからないが……一瞬金に目が眩んだろうな。
あの人の武勇伝は、今じゃ何も語られなくなった。」
龍騎さんは遠い目をして窓の外を見る。
窓の外は、雨が降ったばかりなのか、雨上がり特有の輝きを持っていた。
「潤……お前は、あの作戦の日に意識を失って、植物状態に陥ったんだ。」
「植物状態……?!」
さすがに驚いた。
俺が起きた時、あんなに機械に繋がれてた理由はそれか。
「どのくらい経ちましたか?」
軽い気持ちで聞いた。