Second Light
お決まりの番号にかけ、しばらく待つ。
「……ケイか?」
機械を通して聞こえたのは、低い威圧感のある声。
携帯ごしでも伝わる恐ろしい殺気。
どうやら、今日はトラブルがあったようだ。
だが、ここで何も聞いてはいけない。
ただ、自分の使命だけを果たすのだ。
それがここで生きる最良の道。
ーーー人に関わってはいけない。
「ケイ、ファイル07895の任務を開始します。」
電話相手はーーここのトップ。
コードネーム『キング』
幹部の任務開始にはキングの許可が必要なのだ。
「了解した。行って来い。」
その後、すぐに響いた無機質な音。