Second Light
《那津side》
俺は、自分の名前が、嫌いだ。
この女みたいな名前で、今まで散々からかわれてきた。
少しでも男だと思われるように、手当たり次第に喧嘩を始めた俺。
そんな俺は慎先輩にスカウトされて、今は狼神という暴走族に入っている。
次期幹部なんて言われることもあるけど、俺は狼神にいれれば、それ以上を求めていない。
だって、今の狼神が既に、最高の族だからな。
これ以上、ないくらい最高なのに、俺が幹部になって、何すればいいかわからねえし。
キーン コーン カーン コーン
廊下を一人で歩いてた俺の耳に、予鈴が聞こえる。